はじまりは、HPに届いた一通のメールでした。
「吉村さんの歌を聴いて、すごくよいと思ったので、うちに歌いに来てください」
突然の依頼に、最初はびっくり!ちょっと戸惑いました。でも、その方もことをいろいろと知り、ぜひうかがいたい!と思うようになりました。
蔭山武史さんは、5歳の時に「筋ジストロフィー」と診断されて以来、30年間、難病と闘っておられます。現在は喉を切開して人工呼吸器を入れられていて、お話もあまり出来ないのですが、特殊なマウスを使って、メールをすることが出来ます。「難病紀行」というご自身の体験記も執筆されたとのこと。
すごい人がいるのだなあと感動しつつ、今日の日を楽しみに、準備して行きました。
平日だったので、観客は蔭山さんご家族とヘルパーの方々だけでしたが、文字通りアットホームな、リビングでのコンサートになりました。
この病気についてほとんど知らなかった私ですが、今回蔭山さんにお会いして、何よりもその屈託のない笑顔に惹き付けられてしまいました!ずっとずっと、闘病されて来たとは本当に想像出来ないくらいです。
神様は蔭山さんに、この特別な笑顔を与えられたのだと思いました。彼の笑顔に出会って、たくさんの人が勇気をもらったに違いありません。
もちろん、その笑顔の裏には、たくさんの涙や悲しみが積み重なっていることでしょう。私には想像だに出来ないことですが、でも神様はそのすべてをご存知であると思います。
私も彼に元気をもらいました!ありがとうございます!
伴奏(ソロも):野田常喜さん